2007年01月10日

「樹」から「木」へ

「樹」から「木」へ・・・・・そして「木の家」に

山に育って天に向かってそびえているときはまだ「樹」です。私たちが利用するために伐採したその瞬間から「木」に変わり、さまざまに手がかけられて「木の家」として新たな生を受けます。
伐り旬に伐採伐採
  伐採の時期は木の成長が止まる9月ごろから翌年の2月ごろまでが適期とされています。それは大地よりの水の吸い上げが少なくなると同時に木の害虫の生息しない期間でもあるのです。この時期を「伐り旬(きりしゅん)」といって良質の木を作るために守っていきたい山のルールです。
枝葉をつけて葉枯らし葉枯らし
  生きている木から水分を抜くことが良質材としての条件となります。伐採後に枝葉をつけたまま3ヶ月程度そのままにしておくことで葉の蒸散作用によって木の内部から水分を抜くことが昔から行われてきました。
 特に、スギは伐採直後の含水率が200%を越えるものが多く、この方法によって含水率を100%程度にまで水分を抜いてから搬出することで、製材後の乾燥期間を短くできる効果があります。同時に木の色艶もよくなり、割れにくい材となります。
所定の長さに玉切り玉切り
 山からの搬出前に、木の太さや曲がり具合、用途を考慮しながら3m、4m、6mなど定尺長さに切ります。この段階であれば計画している住宅に応じた必要長さでの調達も可能です。
 木を継ぐよりも長尺材のほうが強度はあり、丈夫な家となります。また、継手を作る手間もなくなります。山から木を調達する場合の一つのメリットとお考えください。
事前に必要断面や長さ、数量などの情報を山にお伝え下さい。
製材製材
 丸太の素性を一本一本見ながらその木にあった木取りを行います。柱材や梁材などの構造材を取る丸太。仕上げの板材や造作材をとる丸太。太い丸太になると、丸太の中の方で構造材を取り、際の部分で板材や造作材を取ります。
乾燥による収縮や捻れを考慮して、実際に必要な断面寸法よりも大きめに製材します。
天然乾燥天然乾燥
 木材はたくさんの水分を含んでいます。木は乾燥させて使わなければ狂います。また、強度も弱く、カビや白蟻などの害も受けやすくなります。
木から水分を抜くためには、風や気温の上がり下がりなどの自然の力を利用し、無理なストレスをかけずにある程度の時間をかけて乾燥させることが木にとって望ましい方法です。
修正挽き修正挽き
 乾燥した木は製材直後と比べるとわずかですが曲がったり、反ったり、ねじれていたりしています。その狂いを所定の寸法に修正するために再び製材を行います。柱や梁など断片寸法が規格寸法の木材ではモルダーで4面を一度に修正調整します。
細かな納まりの関係でミリ単位で指定をされる場合には事前調整をお願いします。
出荷・搬入出荷・搬入
 修正挽きを行った後には、荷積みを行ない指定場所に出荷します。荷受け先の受け入れ状況(ユニックやフォークリフトの有無。進入道路の幅員など)については事前にお知らせください。また、出荷する木材の材料検査が必要な場合には、出荷前にご確認いただく日時の調整をお願いします。
墨付け・刻み墨付け・刻み
 70〜80年育てた木を提供させていただきました。
棟梁に思う存分に腕を振るっていただければ、材を供給した私たちとしても満足のいく仕事になったと思いす。
上棟:木造らしい骨組み上棟
 木を育てるところから考えるとこの上棟までに70〜80年あるいは100年を超す時間がかかっています。
建て主さんには納得のいく木の家づくりで安全で安心な、そして幸せな家庭を築いていただけることが私たちの願いです。
   
 
posted by 彩の森太郎 at 18:21| 「樹」から「木」へ