| 伐り旬 | |
| ●「伐り旬」とは? | |
| おいしい野菜や果物に旬があるのと同様に木にもその伐採に適した季節があります。年間を通じて木の成長が緩慢となり大地からの水の吸い上げがなくなってくる8月後半から翌年の春先までがその時期で「伐り旬」といいます。 木が水を吸い上げている4月から8月中旬ぐらいまでは、木質部にはデンプンなどの栄養が豊富になります。また、この季節は森に住む昆虫や菌類にとっても成長し活発に活動する時期です。このため、もしこの時期に伐採したとすれば、それらの被害を受けることにもなってしまうのです。これの生物の活動がゆるやかになっていく時期が木の伐採にとっても望ましいことの理由です。 | |
| ●「伐り旬」に伐採した木のメリットは? | |
| 伐採時に虫やカビ等による被害を受けにくくなること。伐り旬を外れて伐った木と比べると丸太の状態でのもちが違うと経験的に言われています。これは丸太の内部に含む水分の量やその成分に違いがあるためと考えられます。 | |
| ●伐採したら放置しておく | |
| 伐採した木はすぐに山から下ろすことなく枝葉をつけたまま放置しておくと、葉の蒸散作用によって木の内部から水分を抜いていきます。このような自然の摂理を生かした予備乾燥の方法が葉枯らしと呼ばれています。特にスギでは伐採直後の含水率(木の内部に含む水の量を現す指標)が200%を超えるものも珍しくありません。 伐採の時期や固体によっても異なりますが、3ヶ月程度の葉枯らしで含水率が80%程度にまで下がることが知られています。 | |
| ●無垢の木はいつも動いています | |
| 季節に応じて、あるいは1日の中でも温度と湿度は常に変化しています。木の狂いは湿気によって生じますので、無垢の木はそれに合わせて動いているのです。その過程でわずかにねじれたり、割れが入ったりということもゼロとはいえません。こういったことは知っておいていただきたいことです。 | |
| ●葉枯らしの効果 | |
| 葉枯らしによって、含水率の割合の高い白太(辺材)の部分の含水率が下がり、赤身(心材)の部分との含水率の差が小さくなります。そのため、丸太内での水分の分布が均一化するので、製材後の乾燥によって生じる内部応力も小さくり、割れや反りが少なくなると言われています。また、木肌の色つやがよくなるという利点もあり、木を現して使う真壁造りの家には最適です。 スギに比べてヒノキは伐採直後の含水率があまり高くはないため、葉枯らしの効果は少ないと言われています。 県内の産地でも葉枯らし乾燥が行われています。あらかじめ需要が見込まれることで供給量を確保すことが可能となっています。 | |
2007年01月09日
伐り旬
posted by 彩の森太郎 at 18:24| 伐り旬

