| 天然乾燥木材 | |
| ●木材の乾燥とは? | |
| 木を常温の状態に放置しておくと、含水率が15〜20%(平衡含水率)でほぼ安定します。ほぼ、というのは季節によって気温、湿度は変化しますから、湿度の高い梅雨や真夏は含水率が高くなり、乾燥する冬場は含水率が低くなります。つまり、木は年間を通して動きつづけているのです。 スギでは伐採直後に含水率200%も珍しくありません。そのため、山に放置しておくだけで半分以下にまで含水率を下げられる葉枯らし乾燥は、太陽や風などの自然エネルギーのみを活用した効果的な予備乾燥といえるのです。 しかし、木材乾燥でポイントとなるのは木の細胞内に含まれる水分が抜け出す段階の含水率30%前後(繊維飽和点といいます)から下げていくことです。この段階から木は収縮し反ったり曲がったり狂いだします。この数値より下がっていく過程(細胞内の水分を抜く)で平行含水率に近づけていくことが、木材を利用するにあたって必要な乾燥となります。 木の素性を見ながら構造材では含水率20〜25%、造作材では含水率15%を目標とします。 | |
| ●木はゆっくり乾かす | |
| 木から水分を抜くには、常温より高い温度状態の中に置いたり、高周波をかけたりして短時間で水分を抜くという方法があります。しかし、エネルギーを使い、ストレスをかけて木を乾燥させることになります。 狂いを出し切ることが乾燥の最大の目的です。その方法は桟積みして常温でおだやかに乾燥させることでも十分に対応できます。多少時間は要しますが、木にストレスがかからず、色つやも良く、ねばりがある木材が得られます。もともと、こういったゆっくり乾かす天然乾燥によって木材は作られてきました。構造材には天然乾燥の材を使っていただきたいものです。 | |
| ●乾燥材の特徴を生かす | |
| 一般に含水率の高い木より、低くて乾燥している木の方が強度があります。また、平衡含水率に近い木であればその後の狂いも小さなものとなります。また、よく乾いた木であれば、虫やカビによる被害も受けにくくなるため生物劣化はなくなります。 建築後も木の乾燥状態を保つには、常に通風のよい環境に置いて、雨水などの水分を受けてもすぐに乾くようにしておけば耐久性を高めることが可能となります。単純には、真壁などの構造材が見える造り方が一つの答えとなるでしょう。 | |
2007年01月08日
天然乾燥木材
posted by 彩の森太郎 at 18:25| 天然乾燥材

